2018年05月30日
東京にお住まいの娘さんより、お父様遺品整理のご依頼を頂きました。
家内を空にして、建物を取り壊して更地にした上で、売却を希望されています。
ご親戚の立ち合いで、見積もりに伺ったところ、
2トントラックが2台満杯になる分量でした。
その他に、軍事関係の膨大なコレクションをお持ちでしたので、
そちらの方は専門の業者に鑑定を依頼しました。
お父様とは複雑な確執があったようで、
先月、30年ぶりに施設でお目にかかったのが最後になったそうです。
奥様は20年前に先立たれ、それからどのように暮らしてきたのか、
ぜひ娘さんに見ていただきたくて、無理を言って立ち合いをお願いしました。
粗方の作業を終えた頃に、娘さんが到着しました。
その一室だけは、不思議な光景でした。
お嫁に行かれたのは、昭和60年代でしょう。
平成の30年間、そのまま保存されてきたお部屋は、もう守る人が居ません。
私たちはそっと階下に、姿を消しました。
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